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活動報告一覧 ]

−平成25年−市民公開講座全5回シリーズ 第1回

【平成25年6月15日】
『お母さんが見つける子供の歯並び(の問題)』
                     講師 歯科矯正学 茂木悦子先生

 近ごろ気になることがあります。それは、6歳臼歯と言われる第一大臼歯がな
かなか出てこないという訴えが目立ってきていることです。単に出てくるのが遅
い場合と第二乳臼歯に引っ掛かって出てこないという場合と状況は二つ見られ
ます。本来第一大臼歯は永久歯の中で最初に萌出し、その位置が安定してい
ることから不正咬合の分類に基準として長年使われてきました。 基準とする歯
が不正な位置になってしまうような状況はなぜ起こってきているのでしょうか。
 解剖人類形態学者の金澤は前歯が先にでてくるという萌出順序の逆転を挙
げています。これは第一大臼歯が出てこられないうちに前歯が先に出てきてし
まう、と説明できるかもしれません。その理由として彼は軟食嗜好によるあごの
狭小化があると述べています。
 お母さんは子供の歯の生え変わりには敏感です。しかしすぐわかる前歯と違
って奥歯の問題はなかなか気づかずに放置されてしまいがちです。咬みにくい
という訴え、咬みにくそうにしている、硬い食べ物を避けてしまう、 といった様子
を見かけたら、お口を開けて奥歯がちゃんと生えているかどうか確認してみてく
ださい。第一大臼歯は咬むことの要であると同時に後から生える歯の先達だか
らです。(参加者16名)



会場:東京歯科大学千葉校舎 実習講義棟棟第3教室